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『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹著

突然自閉症に興味がわいたわけではありません。

ある雑誌に東田直樹さんの文章が載っていて、
その文章があまりにもきれいで、詩的だったからです。

一部をお伝えします。

>以下著書より抜粋

雨が降っているとします。
普通の人は空を見上げて雨を確認します。
僕は、雨が降ると、水たまりに落ちる雨粒は、とても美しく、
地球の中心に引っ張られながら力強く落ちていきます。
絶え間なく続く雨粒に見とれながら、僕は1秒の重さというものを知るのです。


この文章に吸い込まれて、
タイトルの本を読んでみました。
また一部の抜粋になりますが、

>何が一番辛いですか? という問いに、
ー僕たちが一番辛いのは、自分のせいで悲しんでいる人がいることです。
 自分が辛いのは我慢できます。しかし、自分がいることで周りを不幸にしていること には、僕たちは耐えられないのです。

>自閉症の人は普通の人になりたいですか? という問いに、
ー今ならもし自閉症が治る薬が開発されたとしても、
 僕はこのままの自分を選ぶかもしれません。
 自分を好きになれるのなら、普通でも自閉症でもどちらでもいいのです。


私は以前学童保育の指導員をしていたことがあり、
何人かの自閉症の子どもたちと接したことがあります。
あの子たちもこんなことを考えながら、
日々を過ごしていたのかなぁと思うと、
何も分かっていなかった自分に大反省です。。。
そんなこと考えてるなんて知らなかった。ゴメン!

誰かの痛みに気づけそうな、そんな一冊です。

彼は絵本もたくさん出版されてますが、
『へんてこりん』という絵本では絵も描いてらっしゃいました。
内容がまた優しさにあふれていて、好きな感じのイラストでした。

『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹著_b0330908_19451877.jpg

へんてこりん~東田直樹署~



本編に戻られる方はコチラ→→→
http://www.art.zaq.jp/kokoru/Kokorubook.html
by kokoruh | 2011-08-15 00:00 | アート

廃材を使ったコラージュ・着物デザイン。ココルが動いたことを記します。


by kokoru