前衛いけばな作家 中川幸夫さん
2012年 06月 08日
追悼なブログが続いていますが、
この人のことは、どうしても書いておきたい。
前回に引き続き、「ご冥福をお祈りいたします。」という感じではない。
パワーが強くてずーーっとどこかに浮遊しているイメージ。
前衛いけばな作家 中川幸夫さん。
「花のおそれ」より
初めて知ったのは、何気なくとった彼の作品集。
あまりにも衝撃で息がとまり本から目が離れなかった。
私も生け花はやりました。看板も持ってまーす。
どちらかと言うと今、デザインする時に役立っています。
でもその作品集を観た時は違った。
わっ!!!芸術……。
その後テレビでチューリップの花びらを空から舞い散らすパフォーマンス
『天空散華ーてんくうさんげー』を観ました。
天気で決行が心配な中、
チューリップが舞い散る様子を
満足気に眺める嬉しそうな顔言うたら!
こういう瞬間に相当の憧れを持ちます!!!
「前衛」という肩書きの、
なんかワケの分からんものってたくさんあるけど、
私にとっては「前衛」とは、=イコール「中川幸夫」
そして普段の生活のシーン。
安いアパートの
小さーいキッチンで、
小さーい片手鍋で、
ラーメンかなんかボソボソ食べて、
服もグレーっぽかった?くらいしか覚えてない。
流派に属していない為、発表の場もなく作品を売る事は出来ない。
弧度の中で極貧の中で
「前衛生け花にかける。」
「たとえ一人の道に 歩いている自分であっても。」
こんな魂のある芸術家になりたい。と願う私ですけど、
この人のこんな姿も観た時、私はちっぽけだと肩を落としました。
ここまで芸術に捧げることが出来るだろうか??
おまけですけど、
香川県丸亀市出身 というところも魅力の一つ。
2003年放送の新日曜美術館ではこう紹介されていました。
「生きる総てが花である。
流派を持たない孤高のいけばな作家
中川幸夫 84歳。
人間の喜び、悲しみ、怒りが私の花となってあらわれる。
そう宣言する男。」
you tube 追悼 前衛いけばな作家・中川幸夫→
http://www.youtube.com/watch?v=5XIeWqNb4tM
本編に戻られるかたはこちら→→→
チャタニヒロコ作品集Kokorubook http://www.art.zaq.jp/kokoru/
(※ブックマークをつけていただいている方はご面倒ですが、変更をお願いします。)
by kokoruh
| 2012-06-08 00:00
| アート